コラム
太陽光発電を導入しようとする際の注意点および導入スケジュールについて解説させていただきます。
1.太陽光導入に関する注意点3選
①電力会社の申請手続きに1.5~3ヶ月かかる
自家消費型太陽光発電を設置するにあたり、電力会社(東京電力など)に対し、
「接続検討」という手続きを行う必要があります。
通常、この手続きは売電などの電気を電線側に流す(逆潮流)する時に必須となる手続きですが、自社で電気をすべて使う場合でもこの手続きが必要です。
電力会社によって異なりますが、概ね1.5~3ヶ月ほど時間が掛かりますので、それを踏まえたスケジュールを立てましょう。
②工事により一時的な停電が発生する
高圧受電をしている施設には「キュービクル」が設置されていますが、太陽光を設置する際には、発電した電気をキュービクルに流し、電圧を調整したうえで、施設内に流していきます。
このように、太陽光とキュービクルを接続させる工事が必要になりますが、この際にキュービクルを停止させなければならないため、停電が起きます。停電する時間は施設により異なりますが、半日~1日(4~8時間程度)になる場合があります。
※停電時間・タイミングについては、施設責任者・電気主任技術者・電気工事士等の協議にて決定します。
③屋根全体に設置することが最適だとは限らない
自家消費型太陽光は、その名の通り「発電した電気を自家で消費する」太陽光です。
太陽光発電設備の設計では、現在の電力使用状況をもとに最も適したパネルの設置枚数を計算し配置します。
やみくもに屋根全面にパネルを設置すると、設備投資額が大きくなり、投資回収が長くなる可能性があります。
2.太陽光導入スケジュール例
以下に、一般的な太陽光発電の導入スケジュールを示します。
《スケジュールの注意点》
上記は一般的なスケジュールとなります。電力契約種別・屋根状況(補修工事が必要な場合等)・資材納期・電力会社への申請手続き(回答待ちの期間など)等により、変動する可能性がございます。
また、高圧以上の受電契約をされる企業様では、電気主任技術者様と太陽光発電設備導入に関する協議が必要になります。
このスケジュールは補助金や優遇税制などの支援制度の活用を想定していないため、
それらを活用される際には、申請にかかる期間を考慮して導入を進めていく必要がございます。
※補助金を活用する際には、採択前の資材発注は認められておりませんので十分ご注意ください。
いかがでしたでしょうか?
弊社では、太陽光発電の企画・設計・施工、さらには補助金申請のサポートも行っております。
また、空調やLED照明などの省エネ設備についても、ご提案を行っております。
お困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。