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1.ソーラーカーポートとは?
ソーラーカーポートとはカーポートの屋根として太陽光発電パネルを用いるもの(太陽光発電一体型カーポート)、あるいはカーポートの屋根上に太陽光発電を設置するもの(太陽光発電搭載型カーポート)のことを言います。
ソーラーカーポートを設置することで駐車スペースを確保したまま、駐車場の上部空間を利用した太陽光発電を実現できます。
ソーラーカーポートを設置するメリットは以下の通りです。
① 土地の有効活用ができる
駐車場の上に設置するため、土地がない場合や自社の屋根が太陽光発電の設置に向いていない場合などであっても太陽光発電の導入が可能になります。
②電気代削減になる
設置した太陽光発電の電力を利用することで、電力会社から購入する電力を減らすことができるため電気代削減になります。
③BCP対策となる
太陽光発電を導入することで、災害時に停電が発生した場合であっても、電力を確保することできるようになります。
2.ソーラーカーポート導入事例
ソーラーカーポートの導入はここ数年で上昇傾向にあります。
ここで、環境省が発表している事例をいくつかご紹介いたします。
<事例1>
所在地:福島県の複合施設
導入容量:151.2㎾
こちらの施設では、東日本大震災の影響で一時営業を休止していましたが、その後の営業再開にあたり、ソーラーカーポートを導入しました。
ソーラーカーポートで発電した電気はすべて施設内で自家消費しています。
東日本大震災という大きな災害を経験し、BCP対策の面からも再生可能エネルギーの導入を進めている事例です。
また、ソーラーカーポートだけでなく、太陽光発電設備や小型風力発電設備を導入するなど積極的に再エネ導入を推進しています。
<事例2>
所在地:岡山県の電子部品製造工場
導入容量:2,403㎾
こちらの企業は以前から気候変動を踏まえたエネルギー負荷の低減に取り組んできており、今回は工場に隣接する用地を購入して工場敷地内にあった駐車場を移転させ、その空いたスペースに大型ソーラーカーポートを導入しました。またシステムの特徴として、上面だけでなく下面でも発電できる両面パネルを採用しており、発電量が6%アップし投資コストの早期回収にもつながっています。
3.ソーラーカーポートの導入で活用できる補助金
ソーラーカーポートの導入では「新たな手法による再エネ導入・価格低減促進事業」という、環境省から発表されている補助事業を活用することができます。
こちらの補助金は「PPA活用など再エネ価格低減等を通じた地域の再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業」の中の一つです。
対象となる事業は以下の通りです。
対象事業 | 補助率 |
建物における太陽光発電の新たな設置手法活用事業 (例:ソーラーカーポート) | 1/3 |
地域における太陽光発電の新たな設置場所活用事 (例:ソーラーシェアリング、ため池太陽光) | 1/2 |
オフサイトからの自営線による再エネ調達促進事業 | 1/3 |
再エネ熱利用・自家消費型再エネ発電等の価格低減促進事業 | 3/4、1/3 |
未利用熱・廃熱利用等の価格低減促進事業 | 1/2、1/3 |
新たな再エネ導入手法の価格低減促進調査検討事業 | 委託 |
この中の「建物における太陽光発電の新たな設置手法活用事業」の中にソーラーカーポートも含まれています。
まだ概算要求の段階ですので、詳細についてはまだ確定しておりませんが、現時点の発表では補助率は1/3となっています。
これだけでなく、屋根上設置の太陽光発電の導入に関する補助金も発表されています。
令和4年度の再エネの補助金についてはこちらで解説しておりますので、ご覧ください。
「【令和4年度最新情報】概算要求のポイントと使うべき補助事業を解説!」を読む>>
4.最後に
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